激流が育んだ、引き締まった身質。

明石海峡の日本有数の激しい潮流にもまれることで、明石鯛の身は圧倒的に引き締まり、弾力のある食感が生まれます。

また、主食となるのは明石海峡に豊富に生息するエビやカニなどの甲殻類です。これにより、淡白な白身でありながらも上品な脂ののりを持ち合わせ、深い旨味が蓄えられます。その卓越した品質は江戸時代から知られ、当時の徳川将genにも「日本一の鯛」として認知されていた歴史も持つ、日本を代表する最高級の真鯛です。

商標と伝統技術が守る、本物の証。

「明石鯛」とは、明石海峡および明石沖で漁獲され、明石浦漁業協同組合が管理する鯛のみに許された、法的に保護された地域団体商標（登録第5049346号）です。同組合を経由した「本物」の証であり、他の近隣で獲れたものとは明確に一線を画します。

さらに、水揚げされた鯛は、伝統の高度な技術「明石浦〆（じめ）」によって処理されます。これは、活け締めから神経締めに至る一連の精緻な作業であり、魚の鮮度と旨味の熟成を極限までコントロールする技術です。この処理が施された最高品質の明石鯛を、豊洲市場からお客様のお手元へお届けします。

主な食べ方

明石鯛は、その引き締まった身質と上品な脂の旨味を活かす、シンプルな調理法が適しています。

• お刺身・湯引き（皮霜造り） 鯛本来の強い弾力と食感、そして皮下の濃厚な旨味を最も直接的に味わえます。特に脂がのる秋の「紅葉鯛」は、刺身や炙りが最適とされます。
• 焼き物（塩焼き） 加熱することで身がふっくらと柔らかくなり、凝縮された上品な旨味が引き立ちます。
• 鯛めし アラや骨から出る極上の出汁が、ご飯全体を風味豊かに仕上げます。
• 酢締め 比較的あっさりとした味わいとなる春の「桜鯛」は、酢で締める調理法にも向いています。

商品詳細

• 内容量: 1尾（例：約0.8kg～1.8kg）
• 産地: 兵庫県 明石海峡沖（明石浦漁業協同組合）
• シーズン: 通年。特に旬とされるのは、産卵期で「桜鯛」と呼ばれる春 と、越冬のために脂を蓄える「紅葉鯛」と呼ばれる秋（8月～12月頃） です。地元では、脂が最も上品にのる秋が最高の旬とされます。
• 下処理: 原則丸のままの発送です。ご要望に応じて下処理（ウロコ・内臓除去 等）を施しますので、備考欄にご記載下さい。