猛暑の影響を乗り越え、豊洲が選んだ「本物」の三陸真牡蠣

世界三大漁場の一つである三陸の海は、森からのミネラルと親潮が交わる牡蠣にとっての理想郷です。しかし近年は夏の猛暑や海水温の上昇により、正直に申し上げて「全体的に身入りが難しい」時期が増えてきているのが現状です。有名な産地のブランド名さえ付いていれば美味しいという常識は、残念ながら通用しなくなりつつあります。だからこそOkawari鮮魚店では特定の漁港やブランド名に固執することをやめました。岩手県北部の久慈から宮城県南部の松島まで無数に点在する漁港の中から、豊洲市場の目利きが「今週しっかりと身が入っている」と判断した牡蠣だけをピンポイントで選別してお届けします。

なぜ「産地指定」ではなく「選別」が重要なのか

三陸と一口に言ってもリアス式海岸の湾の形状や水深によってコンディションは全く異なります。ある湾では水温が高すぎて身が痩せていても、潮通しの良い別の湾ではパンパンに太っているということが日常的に起こります。私たちは毎朝市場に入荷する膨大な牡蠣の中から、サンプルの殻を開けて中身を確認しています。過去の名声やブランド名ではなく、目の前にある現物の身の詰まりで選ぶことこそが、不安定な環境下でお客様に満足いただける確率を高める最善の方法だと考えています。

三陸産特有の「濃い塩気」と楽しみ方

三陸の牡蠣は他の産地に比べて塩気が強く、磯の香りが非常に濃厚なのが大きな特徴です。この強いミネラル感はキリッと冷えた白ワインや日本酒のアテとして最高に合いますが、マイルドな味わいがお好みの方には少し塩辛く感じられるかもしれません。その場合は真水でさっと洗ってから、レモンやオリーブオイルを多めにかけてお召し上がりください。また加熱調理をすることで塩角が取れて甘みが引き立ち、よりバランスの良い味わいに変化しますので、生食だけでなく蒸し牡蠣や焼き牡蠣としても大変おすすめです。

「見えない中身」に挑む、目利きの選別

正直に申し上げます。殻付き牡蠣は、殻を開けるまで中身の正解が分かりません。どんなに経験を積んだプロでも、外見だけで100%中身を言い当てることは不可能です。100個の中に数個、どうしても身入りの悪いものが混ざってしまう確率はゼロにはできません。

しかし、その「ハズレ」の確率を限りなく減らすことならできます。私たちは、入荷したロットからサンプルを剥いて平均的な身入りを確認した上で、さらに一粒ずつ手に持ち、ずっしりとした「水と身の重み」を感じ取り選別します。自然相手ゆえの個体差はどうかご容赦ください。その代わり、私たちが長年の経験で培った感覚を総動員し、胸を張って送り出せる良品を選び抜くことをお約束します。

初めての方も安心のガイド付き

殻付き牡蠣の調理は難しいと思われがちですが、コツさえ掴めばご家庭でも簡単に開けることができます。商品には写真付きの「牡蠣の剥き方ガイド」を同梱しておりますのでご安心ください。軍手とナイフ（ステーキナイフ等で代用可）をご準備いただければ、届いたその日にご自宅がオイスターバーに早変わりします。

商品詳細

• 名称： 生食用 殻付き真牡蠣
• 内容量： 5個 または 10個（サイズ混載あり）
• 産地： 三陸産（岩手県・宮城県など、その時々の良品を選別）
• 消費期限： 発送日を含め4日間（要冷蔵 10℃以下）
• 注意事項： 生食用として検査基準をクリアした海域のものですが、体調の優れない方、妊娠中の方、ご高齢の方、小さなお子様は加熱してお召し上がりください。